化粧品の容器・パッケージも脱プラスチックの時代に!本当に脱プラは可能なのか?
悩んでいる人:
現在、脱プラと色んな所で言われているけれど、化粧品にもその流れは来るのだろうか?
本記事の内容:
①そもそも脱プラとは
現在国連サミットで採択された「SDGs(エスディージーズ・持続可能な開発目標)」をはじめ、脱プラに向けた動きが世界的に加速しております。
そもそもなぜ脱プラに至っているのでしょうか。
主に2つの課題あります。
1-1 海洋プラスチック
プラスチックは海中の有害な化学物質をくっつける力が強いため、化学物質の付着したマイクロプラスチックを魚が食べてしまう。
そのためその魚を食べると人体に対する影響や生態系を含めた海洋環境への影響があります。
1-2 気候変動の影響を緩和
プラスチックの原材料は石油です。石油からできているプラスチックを大量に消費し、償却位処分すると二酸化炭素が排出され、地球温暖化の原因の1つとされています。
②化粧品容器において脱プラは可能か
化粧品容器にもプラスチックが多く使用されている。そのため化粧品容器においても脱プラの風潮はレジ袋の有料化や飲み物のストローと同様に訪れている。
結論から申し上げますと、現状の化粧品容器においての脱プラは難しいと思います。
現在SDGs(持続可能な開発目標)、サステナビリティ等の急激な言葉の普及により、様々な企業が一斉に取り組み始めています。
それに伴い、容器メーカー側は今までとは異なる製造方法や原料調達しなければなりません。
需要と供給のバランスが保てない情況となります。
圧倒的な需要が多い場合、商品の価格は当然高騰してしまいます。
資金力や人材を多く抱えている大手企業は率先して取り組むことは可能ですが、中小企業は現状では脱プラへ取り組むことは難しいでしょう。
そのため、今の状況では「減プラ」が現実的なフェーズになります。
③どのような「減プラ」の容器があるか。
「減プラ」は文字通りプラスチック使用量を減らすということです。
弊社にて取扱をしている減プラ容器をいくつか紹介させていただきます。
3-1 紙を使用したチューブ容器
チューブの本体部分に紙を使用し、キャップ部分はPETとなっております。
プラスチックを約50%削減したチューブ容器になります。
紙につきましても、森林環境保護の観点からFSC認証紙を使用しています
3-2 インナーを取り外せるジャー容器
ジャー本体はABS(アクリロニトリルスチレン共重合体)というプラスチックを使用し、インナー部分にPP(ポリプロピレン)を使用しております。
インナー部分のみPETを使用しているため、リフィルしてジャー本体はそのままご使用いただけます。
写真等はお問い合わせ頂ければお送りすることが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
④減プラ容器の導入するメリットとは?
4-1 環境配慮をアピール
現在の消費者、特にZ世代(若年層)の方々は、商品の使用感や価格だけ購入しないような傾向が強くなっています。
購入を検討している商品、もしくは販売している会社が実際環境問題や社会問題へ取り組んでいるか考えるようになっています。
これから長い時間生きるZ世代がより強く意識しているのは当然の傾向ではあると思います。
このような若年層を取り込むことは商品や企業アピールへと繋がるため、
減プラ容器の導入は大きなメリットの一つと言えるでしょう。
4-2 商品コンセプトによってはより効果的である。
オーガニックや天然原料由来等を謳ったか商品もトレンドになっております。 それに伴い容器も減プラすることにより、自分にも環境にも優しい商品コンセプトを造ることが可能になります。
⑤導入にあたるデメリットとは?
その反面すべて良いことだけではなく、当然デメリットも存在します。
5-1 通常容器よりも高価な可能性
やはり製造方法が従来と異なるため、商品が従来の一般的な容器に比べると少ないため、
高価になります。
また原料に関しても急激な需要による高騰も一つの原因になるかと思います。
5-2 納期に時間がかかってしまう。
上記の価格面のみではなく、多くの注文を一斉に頂いている企業に関しては、
納期に時間がかかってしまうこともあるかと思います。
一部の会社では現状新しい注文を受け付けないというような会社もあります。
まとめ:完全な脱プラはできないが、減プラは可能!
商品コンセプトや資金に応じて有効活用しましょう!!