人気な韓国コスメと急成長中の中国コスメを分析!2つの共通点から商品企画に活かせ!!(後編)
本編は前編の続きです。
本記事の内容:
③韓国コスメと中国コスメの共通点5つ
韓国コスメと中国コスメが人気である共通点を出していこうと思います。
3-1 購入しやすい価格帯
まずは価格帯についてですが、プチプラであることが多いです。
現在の10代~20代前半の女性は、様々な化粧品を使うことが多いため、
金額が安いことは人気な理由でしょう。
またSNSの普及により、高い化粧品=効果があるではなく、
安くても効果があるものが情報として流れてくるようになったのも一つの要因でしょう。
3-2 可愛いデザインのパッケージ
前編でも紹介させていただいたブランドも、可愛いパッケージデザインのものが多いです。
特に中国コスメは現代風なデザインと伝統ある古風なデザインを上手く組み合わせています。
そこからイノベーティブなデザインが生み出されています。
3-3 機能性
以前までは日本の国産化粧品は品質が良い。他国の化粧品は品質にムラがあり、不安に思っている消費者が比較的多くいました。
しかし、現在は韓国コスメや中国コスメにおいても、品質的な問題はほとんどなく流通するようになりました。
さらに発色や使用感に関してはむしろ韓国コスメや中国コスメの方が良いという声も増えております。
一つのパレットで多くの組み合わせができることやカラーバリエーションの豊富さも特徴です。
3-4 製品ライフサイクルの早まり
インターネットが普及したことにより、誰でもいつでもある程度情報を取得できるようになりました。
そのことにより、良い商品が市場に出ても、数カ月後には似たような商品が出ていることも多くあります。
情報の豊富さに製品ライフサイクルの早まりを加速させております。
韓国コスメや中国コスメはサイクルが早いことを理解しているため、
各ブランド次々と新商品を発表し、消費者を飽きさせないような工夫をしています。
3-5 SNSマーケティングやインフルエンサーの台頭
韓国と中国は両国ともにネット大国として知られており、SNSマーケティングが非常に優れております。
2019年時点、韓国はインターネット普及率約96%とアジアでは1位となっております。
中国は貧富の差が激しいため、インターネット普及率でいうと12位になります。
ちなみに日本は3位です。
またEC化率については、中国が断トツ1位となっており、2019~2020年の伸び率は16.3%となっております。 日本は7.6%と伸びてはいるものの、比較するとまだ伸びしろがあるように感じます。
引用:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」2021年7月
インターネットを利用し、インフルエンサーによるライブコマース等が行われています。
ライブコマースで1人のインフルエンサーが3ヶ月間で570億円売り上げている事例もございます。
④韓国コスメと中国コスメから見たこれからの商品企画の大事なポイントまとめ
- 様々な人が買いやすい比較的低価格帯の商品
- ブランドのコンセプトを決め、合った特徴のパッケージデザイン
- 機能性は大事だが、商品コンセプトとコストの範囲内
- 市場の移り変わりの早さため、商品企画をなるべく多く考える
- 販売商品についてはSNSやネットを多く活用